異国船正図 マーケイタ―・クーパー マンハッタン号
浦賀で難破した日本船員の上陸を許可された最初のアメリカ船、マンハッタン号の絵図。マンハッタン号は捕鯨船で、東京の南約600キロにある伊豆諸島の鳥島で何か月も足止めされていた11人の日本人船員を発見した。マーケイタ―・クーパー船長（1803-72）は船員たちを江戸まで連れて行けると説得し、その途中で海上で座礁した船に遭遇し、さらに11人の日本人船員を救助した。クーパーはなんとか船員たちの帰還許可を取り付け、日本当局は船に食料を届ける手配をしたが、たとえ漂流者を帰還させる目的であっても、決して日本に戻らないよう警告した。
絵図はおそらく元々折り畳まれて封筒の中に入っていたものと思われます（封筒の前面部分は絵図の左側に丁寧に貼り付けられています）。
作者不詳。幕末期（1850年頃）。
絵図は39 x 29.5糎。掛軸はおよそ138 x 65.5糎。
良好。経年の傷み、汚れ少々あり。現代箱付。
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