英名百雄傳 野村文夫からウイリアム・フレーザに贈呈
野村文夫(1836-1891年)。幕末の広島藩の武士、のち明治政府の官僚、のちジャーナリスト。戯画入り風刺雑誌『団団珍聞』・『驥尾団子』を発行した。1842年から1872年まで、村田家の養子でいた。1864年(28歳)、蒸気船の修理と英学学習とに長崎を再訪した。翌1865年、グラバーの斡旋で、肥前藩士石丸安世・馬渡八郎と共に英国へ密出国し、グラバーの故郷、スコットランドのアバディーンで19ヶ月勉学してから各地を回り、パリ万博も見て、1868年長崎に帰着した。
英名百雄傳 初編(一冊)
近澤幸山作 玉蘭齋(橋本)貞秀画
東京。若林喜兵衛・小田原屋彌七版。文久3年。
42pp. 18.3 x 12cm.
良好。経年の傷み少々あり。各ページが袋綴じの部分は分かれている。
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